スピード練習というと全力を出し切るイメージがある人も多いかと思います。
確かにラストスパートで競り勝つ力を上げるためには、100%のスピードで練習をすることも大切です。
しかし、レース全体のスピードを上げたい場合は違います。
例えば1㎞/3分30秒だったのを3分20秒に上げたいという場合は、
3分20秒にある程度の余裕を持つことを目的とした練習をするのでラストスパートとはスピードアップのやり方が異なります。
今回は100%の走りと90%の走りのそれぞれのメリット・デメリットを解説したいと思います。
100%の走りのメリット・デメリット
メリット
メリットはラストスパートで勝ち切る力がつくことです。
レースの終盤でどれだけ余裕があるかにもよりますが、同じくらいの余裕度だったらスピードがある方が有利です。
デメリット
デメリットの1つ目は余計な力が入ることです。
例えば5000mだったら最初の400mと最後の400m以外の4200mはラストスパートのような大きな走りではなく、自然な走りの中で進んでいきます。
この自然な走りで出せるスピードを上げるためには100%の走りの練習は向いていません。
デメリットの2つ目は練習に対するつらいイメージが着くことです。
100%出し切るような練習を普段からしていると練習を始めることがつらくなります。
やる気を維持することは最も大切といっても良いことなので、余裕をもって練習を終わらせることも大切です。
90%の走りのメリット・デメリット
メリット
メリットの1つ目は自然な動きの中で出せるスピードを高めることが出来ることです。
100%の走りと違って無理に大きなフォームで走るわけではないので、レースのラスト以外の大部分を走る時のような自然なフォームのままスピードを鍛えられます。
こうすることで、5000mのようなある程度速いペースにも余裕が出来ます。
それから、ペース変動についていくときも自然なフォームのままで行けるので、エネルギーの無駄が減ります。
メリットの2つ目はやる気を維持することが出来るということです。
100%の走りより少しゆとりがあるので、練習につらいイメージが着いてしまうことが少ないです。
デメリット
デメリットは力を出し切らない癖がついてしまう恐れがあることです。
1か月に1回ほどで良いと思いますが、力を出し切るような練習をすることも大切です。
まとめ
ラストスパートのスピードとレース中盤のスピードは異なるので、練習も使い分けましょう。
違いはフォームを大きくして100%の速さで走るか、
自然なフォームの中で出せるスピードを高めるかです。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
[…] でリタイアすると短い距離で終わってしまい足腰が強くなりません。 まずは土台作りから始めて、その上にスピードという武器をのせていきましょう。【スピード練習は90%の速さで】 […]