ポイント練習

ペース走の強度を上げる手順

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設定ペースを速くするとき

 ペース走の設定ペースを速くするときは、まずそのままのペースで距離を伸ばしましょう。
 距離を伸ばして走ることができたら、距離をもとに戻すと同時に設定ペースを上げましょう。
 こうすることで、より確実にレベルアップをすることが出来ます。

距離を伸ばしてからペースを速くするメリット

 ペースを上げる前に距離を伸ばすことのメリットは、2つあります。
①基礎体力の向上を確認しから次のレベルに上げることが出来る
これはそのままですが、距離を伸ばすことで次のレベルに上げるための基礎体力を作るということです。
②精神的余裕を作る
これは一度距離を伸ばしてからもとに戻しているので、距離を戻すときに余裕ができます。
これによって、一度にがんばる項目を1つだけにしぼることが出来ます。
 
 ペース走というものは一定のペースである程度の長さを走るものなので、レベルを上げる前からある程度の長さを走るという点で1つがんばっています。
このまま設定ペースを上げてしまうと、
1.ある程度の距離を走る 2.今までより速いペースで走る 
というように同時に2つのがんばることが出来てしまい、成功確率が下がってしまいます。
なので、がんばることを1つにしたいと思います。

 もともとのペース走が、10㎞で1㎞/4分ペースだとします。
このペース走に余裕が出てきたら、1㎞/4分のペースのまま12㎞まで走ります。
10㎞で1㎞/4分には慣れているので、がんばるところは2㎞プラスの部分だけにできます。
この調子で15~16㎞くらいまで伸ばすことができたら、いよいよ設定ペースを速くしたいと思います。
例えば10㎞で1㎞/3分50秒にしたとすると、距離の面では余裕があります。
ペースを上げましたが、今までより短く終わるという気持ちで走ることが出来るので、最後まで走り切れる確率が高くなります。
練習で最後まで走り切るということを続けると、体が慣れてきて次のレベルに進むことができます。

まとめ

 ペース走はまず距離を伸ばしてから設定ペースを速くする
 がんばることは1つだけにする
 以上です。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

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